

松の薬剤注入を行いました
先日、夜の森公園の松に松くい虫被害の予防として薬剤注入を行いました。 松くい虫被害と書きましたが、 実は、松くい虫という虫は存在しません。 松くい虫被害は、正しくは「マツ材線虫病」と言います。 夏から秋にかけて、松の葉が急速に褐変し枯れてしまいます。 では、どのように松が枯死に至るのか? マツノマダラカミキリというカミキリ虫に寄生する マツノザイセンチュウという線虫が樹体内に入ることで 通道障害(水を吸い上げる能力が阻害)を起こして松が枯れます。 【被害の仕組み】 マツノマダラカミキリが松の若い枝の樹皮を食べることで、 その時にかみ傷からマツノザイセンチュウが松の樹体内に侵入します。 そして、通道障害が起きて水が届かなくなり、松が徐々に弱っていきます。 この弱った部分や枯れた部分に、マツノマダラカミキリは卵を産み付けます。 成長すると翌年の6月ごろに体内に多数の線虫を寄生させた状態で 羽化脱出し、被害が増大します。 マツノマダラカミキリのメスは一匹当たり約100個もの 卵を産卵するとも言われています。 このように、マツノマダラカミキリによって運ば


ハクモクレン(白木蓮)
こちらは、ハクモクレンの蕾(花芽)です。 銀色の毛で覆われていて、冬の澄んだ青空にキラキラ映えます! 銀色の毛 ちなみに、写真の 花芽の根本あたりに ちょこっと小さい芽が 出ているのですが、 こっちは葉芽です。 花芽を包んでいるウロコ状の小片を芽鱗(がりん)と言います。 ハクモクレンは、この芽鱗の部分に毛が生えています。 このように、冬を越す花芽は厳しい寒さや乾燥から身を守るため、 いろいろな形状や性質を持っています。 (冬を越す花芽のことを冬芽と言います。) 右の写真はクヌギの花芽です。 こちらは芽鱗がウロコのように 芽を覆っています。 そういった目で、最近の木々を見てみると おもしろい発見があるかもしれませんね! ハクモクレンは、 中国原産の落葉高木で、モクレン科モクレン属の木です。 特徴は、生長スピード。とても速いので庭木に適しています。 鉢植えの場合は、赤玉土を混ぜ込んだり、 こまめに水やりをするなど、少し工夫してあげることで うまく育てることができます。 【開花時期】 3~4月 乳白色の花が天に向かって、大きく元気に咲き誇ります。 蕾も


ツバキ(太神楽・だいかぐら)
本日は久しぶりに花の話です。 ツバキが大輪の花を咲かせています。 頂いた苗を育てたものなので、品種が分からないのですが、 いろいろ調べた結果、太神楽(だいかぐら)のようです。 赤と白のコントラスト、八重咲のドレスのような花びらが華やか! この太神楽は赤に白斑点ですが、逆に白に赤斑点のものもあるそうです。 今時期、庭を華やかにしてくれているのは、ツバキとサザンカの花です。 寒さで気分が落ち込みがちなこの季節も たくさん花を咲かせてくれると 気持ちが華やぎます。 しかし、花と葉のバランスを整えるのはなかなか難しいものですね。 たくさん花を咲かせたいけど、花付きが悪いなど どう手入れをしていいかわからないという人も 多いのではないでしょうか? 手入れの1つ剪定について、簡単にご紹介します。 【剪定時期】4月~5月(花が枯れだす時期から花芽がでるまで) に、透かし剪定、切り戻しを行います。 透かし剪定 透かし剪定とは、木にとって余分な枝を付け根から切り落とし、 養分を余分な枝に使わずに花の付きをよくしたり、 風通しをよくする剪定方法のことを言います。 大


新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。 旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。 本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。 皆様のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。 東北造園株式会社 こちらは、お正月の松飾り 根 引 松 お客様から頂きました。 とても素敵な根引松を ありがとうございます。 根引松は お正月に歳神様をお迎えする 依代として、京都の旧家や 神社などで飾られます。 根が付いたままの姿から ・成長し続けるように ・地に足が付くように という願いが込められています。 根引松は平安時代に貴族が野に出でて 小松の苗木を持ち帰り屋敷に飾ったのが 始まりと云われています。