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イヌツゲの実

_ 2024.11.28 _

こんにちは、東北造園です。


イ ヌ ツ ゲ の 実がなりました。



イヌツゲは枝葉が密で、かつ刈込みに耐えられるので、和風庭園では玉散らし仕立てや玉形仕立てなど様々な樹形を楽しむことができ、下の写真のようにトピアリーの素材にも適しています。


イヌツゲとは?

イヌツゲはモチノキ科モチノキ属の常緑高木で、原産地は日本の本州~九州、朝鮮半島南部です。


樹高は庭などでは3~5mですが、自然界では10mにもなる高木です。


見た目がツゲと似ているため、同じ仲間と思われがちですが、実はツゲはツゲ科ツゲ属で全く違う種類の植物です。

イヌツゲは大気汚染や潮風に強いため、多少環境の悪いところでも育てられます。


開 花 時 期

 5~7月


その年に伸びた枝はの脇に淡いクリーム色の直径3ミリほどの花を咲かせます。雄雌異株で花には雄雌ありますが、雄花は2~6個がまとまって咲きます雌花は1つずつしか咲きません。下の写真は雄花の写真です。葉と比べると分かりますが、とても小さな花です。


  実    

 10~12月



雄花のあとに直径6、7ミリほどの球体の果実ができ、10~11月になると黒紫色に熟します。

果実は汁気が多く、多少甘味があるが食用にはなりません。中には灰色あるいは淡い褐色の種子が2~4粒入っています。この種子をまくと比較的簡単に芽が出て増やすことができます。


イヌツゲの実は野鳥にあまり人気がありません。冬など食べ物が無くなるとオナガ、ムクドリ、メジロ、ツグミの仲間などが食べにやってきます。


剪 定 時 期

 6~7月、9~10月(年2回)


3~10月に伸びてきた枝をその都度切る剪定方法も可能ですが、生長が落ち着いた時期の年2回行うと手間が減らせます。


6~7月の剪定では、枝はが最も成長する時期なので樹形を整えます。

9~10月は、夏に伸びた枝や葉を軽く整えます。


 

イヌツゲは、日本庭園や生垣でお馴染みの樹木です。密な枝葉を活かして、いろいろな形を楽しむことができます。

あまり目立ちませんが、雄株では実を楽しむこともできます。トピアリーで楽しむのもいいですね。

 

 ここで豆知識                     

『ツゲとイヌツゲの違い』


葉の色の違い

一般にイヌツゲは濃緑、ツゲは黄緑色に近い(個体差があるため、はっきり見分けるのは難しい)


葉の出方

イヌツゲは葉が互い違いに生える「互生」で、ツゲは葉が同じところから対になって生える「対生」


葉の縁

イヌツゲは縁に細かなギザギザがまばらにあるが、つげにはそれがなくは先が少し丸い。

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