カルミア(亜米利加石楠花)が咲いています
- 閑香 山田
- 6月13日
- 読了時間: 3分
_ 2025.06.13 _
こんにちは、東北造園です。
カ ル ミ アの花が咲きました。

立体感のある花がかわいらしい。
よーく見ると、
花弁が1枚に繋がって、雄しべが骨組みのように花びらにくっついているので、まるで傘をひっくり返したかのようです。
蕾は下のようにホイップクリームを絞ったような形(又はチョコレートのア〇ロ!)をしています。

花に蕾に、本当に愛らしい花です。
そんなに有名ではありませんが、花が咲くとお庭が華やかになってオススメの木です。
カルミアとは?
原産地は北アメリカ東部、ツツジ科カルミア属の常緑低木です。
夏の暑さと乾燥には弱いため、西日の当たりすぎる場所などは避けた方がよいでしょう。
生長がゆっくりで手入れも楽なので育てやすい木です。
樹高は1~5mで、葉は厚みがあり濃緑色~緑色で表面に光沢があります。
葉がシャクナゲやローレル(ローリエ)に似ていることから、別名アメリカシャクナゲ(亜米利加石楠花)やハナガサシャクナゲ、アメリカンローレルとも呼ばれます。
カルミアはアメリカ・コネチカット州の州花です。現地ではマウンテン・ローレルとも呼ばれるそうです。
開 花 時 期
5月上旬~6月中旬
開いた花をよく見ると雄しべの先は花びらのくぼみの中に収まっています。

この雄しべは、飛来した昆虫などによって刺激を受けると飛び出して、花粉も散るという仕組みになっています。


剪 定 時 期
6月下旬(花の後、なるべく早い時期)
カルミアは生長スピードが遅く、放っておいても自然と樹形が整います。剪定に神経質になる必要はあまりありません。
しかし、特に若い木は伸びが良いため切り戻し剪定を行います。
伸びすぎた茎や枝だけでなく、内側に向けて伸びる枝や古くなった枝も付け根から切り落とします。
切り戻し剪定することで、風通しや日当たりをよくし、病気や害虫の発生を予防する効果も期待できます。
摘 蕾
10月下旬~1月下旬

摘雷は、つきすぎた蕾や果実を減らすことで、結実に使う栄養を抑え、株への負担を減らすために行います。
若い木は、摘雷を行わないと、たくさんの花を咲かせるのに力を使い果たし、翌年花が咲かなくなることがあります。
カルミアはもともと花つきのよい花樹なので、摘蕾は行った方がよいでしょう。
摘雷の方法は、花のバランスを見ながら間引く箇所を決め、間引きしたい蕾の房の下で枝を切り落とします。
上の期間を過ぎると、蕾に養分が行き過ぎてしまうので、1月下旬には終わらせるようにします。

かわいい蕾と複雑で繊細な花をつけます。
花をたくさん付けるのでお庭がとても華やかになりますよ。
え だ み ち
『返礼品だったカルミア』
カルミアは1915年(大正4年)に渡来しました。
アメリカに桜を寄贈したお礼に、ハナミズキと一緒に返礼品として贈られました。
そして、戦後に全国へと普及しました。
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