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”桜の剪定”を行いました

先週、高見公園の桜の剪定を行いました。


樹齢40~50年の桜で非常に背が高いため、

高所作業車を使いました。



上の写真からわかるように、今回の剪定は大枝を切っています。


「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわざを

思い出される方もいらっしゃるかと思います。

これは、桜が切断した傷口から病原菌が侵入しやすいこと

によるものです。


実は、

今回の剪定の目的は、


『弱った桜の枝を切り”落枝を防止する”こと』


なのです。


高見公園の立派な桜は”老木”の域です。

弱った枝を放置すると、枯れや腐りにより、

落下する場合がありますので、これを未然に防ごうということです。


それで、だいたんに枝を切り落としたわけです。

 

ここ数年、全国的に 桜(ソメイヨシノ)の寿命と維持管理が問題

になっています。


第二次世界大戦の終戦後間もなく、ソメイヨシノが全国に広まり、

庭木だけでなく、堤防沿いや公園、街路樹などにも植えられました。


ソメイヨシノの寿命はおおよそ60年と言われることが多いですが、

維持管理の面では50年くらいと考えた方が良いかもしれません。

つまり、全国のソメイヨシノが寿命を迎えているのです。


ちなみに、ソメイヨシノは植えてから30~40年がピークで

それを過ぎると花の数が減り、木も弱ってきます。


このことから、

桜をどう管理していくか

を考えなくてはならない時期にあるということです。

 

今回は、大枝を切る剪定を行いましたが、

維持管理の面では、今後の対応も重要になってきます。

老木はいずれ花を咲かせなくなります。

そして、放置しておくことで色々な問題が生じる可能性があります。


卒業、入学のシーズンには欠かせない桜ですが、

うまく更新していかなければ、桜が見られなくなるかもしれません。


病原菌や害虫の影響を受けやすく繊細なため、

桜は管理するのに手間と費用がかかります。

そのため、もっと丈夫な植物に置き換えるという方法も有効と言えます。


しかし、桜が無くなって、コロナウイルスで我慢してきたお花見も

できないとなると悲しいですね。。。


だから、桜の花を絶やさないような管理が

行われていくことを切に願います。



福島の開成山公園にある桜は樹齢150年であることが

調査によって明らかにされています。

つまり、うまく手入れをしていけば、桜も長く生き続けるということなのです。

長寿の桜、大切に守っていきたいものですね。

 

~ここで豆知識~

桜の危機は、寿命以外にもう一つあります。

ご存じの方も多いかもしれませんが。

”温暖化の影響により花が咲かなくなる”かもしれません。

はい、出ました温暖化!!

このまま気温が上がり続けると、

開花するための必須条件である「休眠打破」というメカニズムが

うまく働かなくなる可能性があるのです。

休眠打破=休眠状態にある桜が冬期の寒さにさらされることで目を覚ますこと

つまり、ある程度の寒さにさらされないと花が咲かないのです。

現在も満開とならない年が地域によって確認されています。


桜は種子がないため増えることが、自分の力で増えることがありません。

人の力で桜の花を絶やさないようにしなければなりません。

人の力には、温暖化対策も含まれて来るということになりますね!!


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