ヤマボウシ(山法師)が咲きました
_ 2022.06.22 _
こんにちは、東北造園です。
ヤマボウシがきれいな花を咲かせました。

純白の花びらがまぶしいほどです。
このヤマボウシは「お庭のシンボルツリー」として、高い人気を誇っています。
【人気の理由】
・お手入れが楽(自然に樹形が整う)
・花が長持ちする
・新緑、白い花、赤い実、紅葉と四季折々の姿が楽しめる
また、実は生で食べることができ、甘みがあるのでおいしいです。
今回はそんなヤマボウシについてご紹介したいと思います。

ヤマボウシとは?
ミズキ科ヤマボウシ属の落葉高木で、樹高は5~15mほどになります。
原産地は、日本、朝鮮半島、中国です。日本では本州から九州の山地に自生しています。
古風な名前ですが、どのような意味があるのでしょうか?
『名前の由来』
花の真ん中の丸い部分が僧侶の頭、花びらのような総苞の部分を頭巾に見立てて比叡山延暦寺の山法師になぞらえた
自然に樹形が整いやすく、手入れが楽なため、街路樹や公園にも多く使われています。
開 花 時 期
6~7月
白い花のように見える部分は総苞(そうほう)と言って、ハナミズキの花に見える部分と同様に、葉が変化したものです。
ハナミズキと似ていますが、ハナミズキはハートのような花びらなのに対し、ヤマボウシの花びらは先が尖っています。この尖った4枚の花びらから、ヤマボウシはクールでオシャレな印象を与えます。
果 実
9月
実は、赤やオレンジ色で果肉は黄色をしています。熟すと地面に落下し、皮をむいて生で食べられます。

ビタミンやカロチン、アントシアニンを含み、滋養強壮や疲労回復などの効果があると言われています。果実を乾燥させてから食べると、下痢や腹痛にも効きます。
生食以外には、『ジャム』『ドライフルーツ』『果実酒』でいただくことができます。
剪 定 時 期
9~10月(落葉後の冬眠期)
自然に樹形が整いますので剪定はほとんどいりません。
伸びすぎた枝や不要な枝を、枝が分岐している付け根から切り落とします。太い枝を剪定したら、雑菌から守るため、切り口に癒合剤(保護剤)を塗布しておくと安心です。
また、風通しを良くするために細い枝を切る、枯れ枝や傷付いた枝を切るといった程度の軽い剪定なら必要に応じて随時行えます。

シンボルツリーとして人気だと書きましたが、
「大きな木だとうちの庭には合わないな。。。」という方もいらっしゃると思います。
そのような時は、『株立ち』の木を選ぶことで、樹高を抑えることができます。
株立ちとは、根元部分が何本にも分岐している樹形のことです。

株立ちの木
株立ちにすることで、樹高を抑えることができるし、成長も少し緩やかになります。
今回のヤマボウシは白ですが、ピンクの花を咲かせるものなどたくさんの品種があります。好みの品種を見つけて、お庭に仲間入りというのはいかがでしょうか?
ここで豆知識
果実酒の作り方をご紹介。
~果実酒の作り方~
【材料】
ヤマボウシの実 適量
ホワイトリカー 実の3倍の量
氷砂糖 ホワイトリカー1ℓに対して100g
レモン 約1/4個
【手順】
・収穫した果実の下手を取り、しっかりと水洗いして汚れを落とします。
・キッチンペーパーなどでしっかりと水気を取り、果実酒用の容器に入れます。
・ホワイトリカー、氷砂糖、レモンを加えて2~3か月漬けるておきます。
・2~3か月たったら果実を取り出して、さらに半年~1年間熟成させれば完成です。
Commentaires